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DATE: 2013/09/16(月)   CATEGORY: 美術展レビュー
ルーヴル美術館展 ―地中海 四千年のものがたり―

9月13日、東京都美術館で開催中の「ルーヴル美術館展―地中海 四千年のものがたり―」内覧会に参加してきました。

本家であるルーヴル美術館は、現在以下8つの美術部門があります。
・古代ギリシア・エトルリア・ローマ美術
・古代エジプト美術
・古代オリエント美術
・イスラム美術
・絵画
・彫刻
・美術工芸品
・素画・版画
この8部門の壁を取り払い、「地中海」という一つのテーマにまとめた展覧会が、今回の「ルーヴル美術館展」です。これはルーヴル史上初の試みだということです。
もともと古代ギリシア・ローマ史や文化が好きな私には、願ってもないテーマです。

地中海周辺地域となるとほぼ同じ気候帯に属すため、植生が共通し、さらにそこから生活習慣・食事も似通ってくるようになります。
その限定された地域において、4000年に渡る時間の中で推移していく文化の流れがわかりやすく展示されておりました。
言ってみれば、まさに世界史の教科書や図説そのままです。(世界史の授業って本当に地中海地方中心だなあと思いますね……)しかも現物ですから、迫力が段違い。


序章の展示「気候と三つの作物」、これは小麦・ぶどう・オリーブを指します。その中でも解説してくださった学芸員さんのオススメがこちら。



右:「ボワッソー升(小麦を量る升)の形をした耳飾り」

他にも下のように、葡萄の房の形の耳飾りや首飾りもあるのですが、そういうものは現代でもよくありそうですよね。しかし小麦用の升というのはなかなか斬新(笑)



最近では理系女子向け(?)に化学式模様や基盤のアクセサリーも密かに人気らしいですが、これも昔の理系女子向けだったのでしょうか。
というか、今でもこのレプリカ売ってくれれば欲しいです。ミュージアムショップにはありませんでしたが。



第1章「地中海の始まり」より「受け皿を持つ女性の形の奉納用スプーン」
これも現代にありそうなデザイン。今だと恐らく美少女化していそうですが。



ロゼッタストーン! ……はレプリカでした。
が、こんな大きさなのかーとしみじみ実感。前に立ってナポレオンごっこがしたくなりました。もしくは青い石をかざして、「読める……読めるぞ……!」とつぶやいたり←



第2章「統合された地中海―ギリシア、カルタゴ、ローマ―」より
右からアウグストゥス、ハドリアヌス、セプティミウス・セウェルスの胸像。三皇帝!
初代のアウグストゥス、五賢帝のハドリアヌスは名前を聞いただけで顔も業績もすぐに思い出すのですが、セウェルスって誰だっけ……としばし悩んだり(汗)
カラカラ帝の父でしたか!
個人の業績としては前者2名にはどうしてもかなわないものの、三人とも歴代皇帝の統治者としての力強さが伝わってきます。全皇帝並べたら相当に圧巻だろうなと思いました。



第3章「中世の地中海―十字軍からレコンキスタへ―」より
左:「司教あるいは大修道院長の権力を象徴する司教杖の先端部(クロスロン):ガゼルを攻撃する鷹が表されている」
右:「ギリシア語の銘文と、蛇の髪をした神話の怪物ゴルゴンの頭部が表されたメダイヨン」

クロスロンの方はピンバッジなどのグッズにもなっていました。まさか大修道院長も権力の象徴がグッズ化されるとは思ってもみなかったでしょうね(苦笑)
でも実際可愛いです。




第4章「地中海の世界―ルネサンスから啓蒙主義の時代へ―」より
煙草入れやお皿など、装飾が次第に豪華でオリエントの影響を受けてきているのがわかります。現代でも喜ばれそうなデザインですね。



第5章「地中海紀行」より
右:ギャビン・ハミルトン「トロイアの王子パリスに、スパルタのヘレネを引き合わせる愛の女神ヴィーナス」(1777年―80年頃)
左:「トロイアの王子パリス」(130年頃)
時代の異なる2つの作品ですが、同じ「パリス」がモデルということで並べられておりました。これも地中海テーマだからこそ実現した展示だと思います。パリスというと柔弱なイケメンのイメージですが、やはりどちらもなまめかしく表現されておりますね。


そしてこちらが今回の目玉。「アルテミス:信奉者たちから贈られたマントを留める狩りの女神、通称『ギャビーのディアナ』」

100年頃の作品だそうですが、何という完成度なのでしょうか!
ちなみに、こちらを発掘したのが先のパリスを描いた画家で考古学者のハミルトンです。
布をつまむ指先も、その服のひだも、あまりに柔らかく表現されており、とても彫像とは思えません。
鑑賞時間はあまり多くありませんでしたが、しばらくぼーっと眺めていたいほど見ほれてしまいました。


以上、だいぶ端折り気味の感想になってしまいましたが、会期残り1週間。都合のつく方は是非、会場に足をお運び下さい。


公式サイトはこちら
「ルーヴル美術館展―地中海 四千年のものがたり―」
会期:2013年7月20日~9月23日


※会場内の画像は主催者の許可を得て撮影したものです。
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