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DATE: 2013/06/30(日)   CATEGORY: 美術展レビュー
「浮世絵 Floating World」内覧会
6月25日、三菱一号館美術館で開催中の「浮世絵 Floating World-珠玉の斎藤コレクション」内覧会に行ってまいりました。

三菱一号館というと、19世紀に建てられた洋館ビルを復元したこともあり、近代西洋絵画が中心のイメージだったのですが、今回は浮世絵。
ちょっと珍しいと思っていたのですが、それにはちゃんとコンセプトがあるそう。
そう、浮世絵と言えば印象派の画家たちなどが大いにインスパイアされたことで有名。すなわち、19世紀の洋館で当時の雰囲気に浸りながら、19世紀の画家たちのように浮世絵を眺めてみようという企画なのです。
そのため、所蔵品のロートレックなどの西洋画もところどころに飾られています。特に暖炉の上。こんな展示方法ができるのは、この美術館くらいですよね(笑)


こんな感じ。この絵はエルマン・ポールの「帽子屋の女たち」



また、浮世絵といえば錦絵(多色刷りの版画)のイメージが強いかと思いますが、今回はかなり肉筆画も展示されています。自分が肉筆画の実物を観たのは小布施町の北斎館だったと思いますが、やはり趣が全く異なりますね。彫師の手による木版ではなく、絵師本人の手による繊細な筆遣いがじかに伝わってきて、非常に味わい深いです。


なお、今回の肉筆画の展示方法は少々変わっております。

普段は上のようなガラスケースに収められるのですが、今回は下のようなガラスケースも使用されています。
これ、何のケースだと思いますか?




正解は……茶碗などの工芸品展示ケース。
前回、内覧会で拝見した天目茶碗なども同じものに入れられていましたね。
こうしたガラスケースを林立させることで、展示室内の人混みに作品を紛れ込ませようという試みだそうです。

夜間内覧会では人がまばらでしたが、開館時間であれば確かにそんな風に見えるかもしれませんね。



今回、自分が気に入った作品はこちら。


歌川国芳「忠臣蔵十一段目夜討之図」
赤穂浪士の討ち入りの様子を描いた連作の一枚。静かに降り積む雪の中、緊迫した空気が伝わってきます。まさに版画らしい味わいだと思いますね。



上:歌川国貞「紅毛油画尽 永代橋」
下:柳々居辰斎「六郷渡」
作品の風情もさることながら、絵の周囲の縁取りに目を奪われました。初めはそういう額なのかと思ったら、違うみたいですね。アール・ヌーボーを想起させるデザインですが、実際には浮世絵の方が影響を与えているんですよね。



勝川春章「東扇 初代中村富十郎の娘道成寺」
浮世絵ですが、ちゃんと切り取り線が書いてあって、扇に貼り付けることができます。しかもここで切ってねと書いてある親切さ。こういうのもあったとは知りませんでした。本当に、芸術というより身近な工芸品なんだなと改めて思いますね。

浮世絵展の会期は、
第1期:2013/6/22~7/15
第2期:2013/7/17~8/11
第3期:2013/8/13~9/8
展示作品が入替となりますので、是非お見逃しのないように。
しかし上記スケジュール、1日で展示替えとは凄いですね!


※会場内および作品の写真はすべて許可を得て撮影しております。
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