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DATE: 2012/11/11(日)   CATEGORY: 美術展レビュー
美術にぶるっ! ベストセレクション日本近代美術の100年

11月7日夜、めでたく抽選に当たりまして、国立近代美術館の特別展覧会へ行ってまいりました。
「美術にぶるっ! ベストセレクション日本近代美術の100年」というタイトルです。


<会場風景>

一瞬、謎に思える題ですが(苦笑)、実に「ぶるっ」と震えるほどの名品がめいっぱい集っておりました。
何しろ総数500点を超え、さらには重要文化財に現在指定される日本近代美術51点のうち13点が今回一気に観られます。これは本当に凄い。
(ちなみに、国宝指定の美術品のうち、近代のものは現在1点もありません)

その中でも印象的なものを以下、挙げていきます。

横山大観「生々流転」
画像はこちら
全長40mを超える圧巻の超大作水墨画。テレビなどで観たことはありますが、実物は今回が初めてでした。
あまりに長いので、会期の途中で巻き方を変えるそうです(苦笑)
霧から始まった「水」が川や雨、海へと姿を変え、最後はまた水蒸気に戻ってゆくという転変を描いた壮大な絵巻物です。
できることなら全体を一度に観てみたいものですね。


上村松園「母子」
画像はこちら
2011年6月に重文指定を受けたばかりの作品。
松園の描く女性像は、男性の描くそれとはまた雰囲気がずいぶん異なると思います。それは、現代でも男の理想の女と、女が理想とする女に違いがあるからかもしれません。
この作品が描かれた年に松園は実母を亡くしているそうです。だからこそ、気高さの中にどこか温かみを覚えるのでしょうか。


安田靭彦「黄瀬川陣」
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黄瀬川といえば、源頼朝の陣中に馳せ参じた義経が、初めて顔を合わせたことで有名な場面。
これは六曲一双の屏風絵ですが、それだけに何とも言えない仕掛けが施されていると思いました。
と言いますのも、折り方のせいで頼朝側から見れば義経の姿は見えるのに、義経側からは頼朝の姿が見えなくなってしまうのです。まるでこの後の運命を暗示しているかのように……。
作者もそれを計算して描いていたのか、気になるところですね。



この写真は、ショップで売られているポストカードを屏風式に折ったものです。(折り目がついています)


岸田劉生「道路と土手と塀(切通之写生)」
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太陽のまぶしさ、土の匂いまで伝わってくるようなこの筆力。どこか不安定なバランスですが、それだからこそ得体の知れないパワーが感じられます。
ただの風景画として通り過ぎることのできない吸引力があって、しばらく額の前から動けませんでした。


古賀春江「海」
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何とも不思議なコラージュのような、ポスターのような作品。どことなくデルヴォーを想起させます。この女性が水着でなくて全裸だったら間違いなくデルヴォーですね。(苦笑)


北脇昇「クォ・ヴァディス」
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ペテロがキリストに呼びかけた台詞として有名な、このラテン語の一文。
日本語の意味は「何処へ行く」。
右の足元には文字のない道標と、墓標の象徴のような花。
左へ進めば群衆の列、右へ進めば豪雨にさらされた街が。
この人物はいったいどちらへ進むのか、それとも立ち止まるのか。何とも興味深い作品です。モチーフの選び方や配置の仕方が、マグリットを思い出させます。


一記事ではとても挙げきれないほど、名品が一挙に放出されておりますので、ご興味のある方は是非会期中に足をお運び下さい。


展覧会公式サイト
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● まとめ【美術にぶるっ! ベス】
まっとめBLOG速報 2012/11/23(金) 08:07
11月7日夜、めでたく抽選に当たりまして、国立近代美術館の特別展覧会へ行ってまいりました。「美術に  [続きを読む]
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