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DATE: 2010/08/06(金)   CATEGORY: 美術展レビュー
オルセー美術館展2010「ポスト印象派」レビュー
遅くなりましたがオルセー展レビューを上げます。
かなり駆け足な感じですが!(汗)



クロード・モネ「日傘の女性」

モネは日傘を差した女性の作品を何枚も描いておりますが、このモデルは先妻カミーユではなく、カミーユに先立たれた後にもらった後妻の連れ子シュザンヌです。
しかし表情がないせいか、この日傘シリーズ、これだけ明るい色彩で描かれていても、どれもどことなく寂しげな印象を受けてしまいます。
個人的にはカミーユがモデルの「日傘をさす女性」の方が好きだったりします……。


↑妻カミーユがモデルの「日傘をさす女性」




エドガー・ドガ「階段を上がる踊り子」

「踊り子の画家」ドガの作品。
印象派に属す画家ではありますが、他の多くの印象派が自然の表現を重視していたのとは反対に、ドガは人間の動きなどに重点を置きました。そんな彼にとって踊り子は恰好の題材になったのだろうと思います。
写真にも興味を持っていた彼らしく、動きの一瞬を切り取ったような構図は近代の絵画らしさを充分に感じさせます。


フィンセント・ファン・ゴッホ「星降る夜」

ゴッホの作品の中で、自分が好きなのは「夜のカフェテラス」「星月夜」そしてこの「星降る夜」です。要するに夜の表現が好きなんだと思います。
ゴッホのゴッホらしいこのゴテッとした厚塗りはさほど好みではないのですが(汗)、夜の表現になると効果覿面だなと思う次第です。
また、ここにはゴッホにしては「珍しく」、恋人たちの影が描きこまれています。



ポール・ゴーギャン「《黄色いキリスト》のある自画像」

ゴーギャンといえばタヒチ作品で有名ですが、その中では割と珍しいキリストを題材にした作品。これは、家族を置いてタヒチに向かう前に描かれた作品で、自らの苦悩をキリストの受難になぞらえたのではないかと思います。
……が、タヒチに行くのは自分の勝手なんじゃないかとかちょっと思ってみたり。(苦笑)
キリストの受難とは意味が違うだろう……(置いていかれた妻子はたまったもんじゃないよね)
でも個人的にはタヒチの画風よりも好きだったりします。



ギュスターヴ・モロー「オルフェウス」

今まで画像でしか見られなかった作品の実物を観られて、とても興奮しました(笑)
この繊細な質感は、本物を肉眼で見なければ絶対に味わえないと思います。(まあ、どの作品も同じなんですが、特にこれは写真と印象がガラリと違います)
主題はギリシア神話より。オルフェウスは竪琴の名手でしたが、妻を亡くして悲しみのあまり女性を遠ざけたため、怒った巫女たちによって八つ裂きにされてしまうのでした。怖いよ巫女……(汗)
この絵の前で、「これってサロメ?」と言っている人たちがいましたが、残念ながらこれはギリシア神話です。まあ生首と美女といえば、たいていはサロメかユディトになりますけどね。

サロメ→着飾った女性(王女なので)、生首はたいてい銀の皿に乗ってる
ユディト→はだけていることが多い(寝首を掻きに行ったので)、剣を持っているまたは首を切り落としている、侍女が一緒に描かれている

などの違いがあります。このオルフェウスの場合、竪琴があるのでわかりやすいと思います。



ピエール・ピュヴィ・ド・シャヴァンヌ「貧しき漁夫」

オルセー展に行く前に、テレビで紹介されているのを見て初めて知った作品。
全体的に霞がかったような灰色の画面。眺めているだけで胸の奥に冷たい風が吹き抜けるような感覚に陥ります。
なお、解説にもどこにも書かれていませんが、画面左、斜めに立つ板と背景の地面が交差して、十字架のように見えませんか? 最初に見た時、自分は十字架とキリストを暗示しているのかと思ってしまいました。もともとキリストは「魚」で暗示されたり、「人間をとる漁師」とも言われるので、あながち間違いではない気がするのですが……



アンリ・ルソー「戦争」

シュルレアリスムを予感させるほどのシュール極まりない作品。と思います……
画集や画像では何度も目にしているけれど、実物はいっそう凄かった……やはり大きさって大事ですよね。




アンリ・ルソー「蛇使いの女」

自分の中では「女蛇使い」の邦題が定着しているのですが、一応ここは図録に従います。
ルソーの作品の中で一番好きなのがこれ!
実物が観られてとても満足しています。というか、これが来ていなければオルセー展にどうしても絶対行くぞ!という意欲はわかなかったかもしれない……暑いし……(汗)
鬱蒼とした密林の情景。これがまさか植物園でスケッチを積み重ねた結果だとは……当時みんなが騙されたのもやむをえないと思います。(苦笑)
(ルソーは一度も国外へ行ったことはなかったけれど、従軍して密林へ行ったとホラを吹いていましたw)
画面を縦横に這い回る蛇の黒い影が、何とも不気味で、それゆえに目が離せない作品です。
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