DATE: --/--/--(--)   CATEGORY: スポンサー広告
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
page top
DATE: 2006/09/24(日)   CATEGORY: バロック
ユディトと召使い

アルテミジア・ジェンティレスキ「ユディトと召使い」
大きい画像はこちら

いきなり舞台も画法もがらりと変わりました。
いったいなぜこれを選んだかと言いますと、前回の「スキピオの自制」で、差し出された美女が実はユディトのような女傑だったら歴史が変わっただろうな・・・と思ったからです。

さて、このユディト。
物語の舞台は旧約聖書の「ユディト記」より。
ユディトはユダヤのベトリアという町に住む、美しい未亡人。(旦那は日射病で死んだという)
ある時、アッシリア軍が攻めてきて町は大ピンチ。そこでユディトは着飾って敵将ホロフェルネスの寝所を訪ねます。喜んで迎え入れたホロフェルネスは・・・ご覧の通り、生首となってしまったのでした。
しかも自ら剣をふるって・・・その剣を担いで「一仕事終えた」という様子が上の作品です。

まあ、実話でない可能性も高い話ではあるようですがね・・・。
ともあれ、生首とともに描かれる美女はたいてい、このユディトかサロメかどちらかということになります。

なお、作者のアルテミジアについて。
この人は最初の女流画家と呼ばれる人です。同じく画家のオラツィオ・ジェンティレスキの娘で、父娘ともにカラヴァッジョ派に属します。
父がクロード・ロラン(ローマで活躍した風景画の大家)の師であるタッシという男に娘を師事させたのですが、これが運命の分かれ道。彼女はタッシに手篭めにされ、しかも裁判にまで発展することになったのです。それも現代のような裁判ではなく、攻め具を使った拷問まで受けて・・・。
そんな傷ついた彼女を救ったのが、同じく画家の男性で、後に結婚することになります。(・・・が、数年後には離婚します;;)

まさに運命に翻弄されるような女性でしたが、このユディトの強い目を見ると、彼女もまた決して屈しない強い意志の持ち主だったのだろうなと思います。そんな理由もあって、なかなか感慨深い作品であります。生首だけど。

さらにホロフェルネス殺害シーンの絵もありますが、グロテスクなのが苦手な方はご注意。


「ホロフェルネスを殺すユディト」
姐さん、凄いです。



「ホロフェルネスの首を斬るユディト」
こちらは同じテーマで、カラヴァッジョの作品。
数あるユディトの作品の中で、一番好きなユディトの表情がこれです。


かなり顔をしかめてますが、「怖い」とか「気持ち悪い」というより、「何か斬りにくいわね、こいつ」というように見えてしまいます。(そんな)
無理やりねじ切ろうとする迫力のある女傑というより、冷静沈着な女策士といったほうが良いでしょう。しかも見た目少女でドキドキします。なぜか。
[ TB*0 | CO*2 ] page top

COMMENT

 管理者にだけ表示を許可する
● カラヴァッジョのユディト
ちゅん吉 | URL | 2006/11/04(土) 12:16 [EDIT]
いや~、これいいですよね~!!私もこの顔大好きです!
「刃こぼれしてんじゃない?」って思ってるみたいで。
または「服に血がつく・・イヤ!」とか想像してました。

管理人 | URL | 2006/11/04(土) 16:30 [EDIT]
とっても顔をしかめてますよね、ホント・・・。
ある意味、現代的な表現と言えるのかもしれません。
ついでにおだんごヘアも、やたら可愛くてどうしようかと思います、このユディト。(笑)
そうか・・・返り血を嫌がっていたのか・・・! 新たな見解でした。(笑)

TRACK BACK
TB*URL
copyright © 天球美術館 all rights reserved.powered by FC2ブログ.  template by レトロメカニカ. ページの先頭へ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。