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DATE: 2008/10/13(月)   CATEGORY: 美術展レビュー
フェルメール展 ~光の天才画家とデルフトの巨匠たち~(3)
だいぶ長くなってしまった展覧会レビュー。
まさか3分割になるとは・・・
ひとまず今回で終わりにします。



「小路」

フェルメールの現存する風景画2枚のうちの1枚が日本に・・・!!
何と凄いことなのでしょうか。この調子で、次回は「デルフトの眺望」をよろしくお願いします。(笑)

さて「小路」。実は、実際に目にするまでは「ちょっと地味な作品」というイメージしかなかったのです。フェルメールマイベストに入る「デルフトの眺望」に比べると、どうしても空間の狭さを感じてしまって。
しかしご対面して驚いたのは・・・その質感。
本当に、デルフトの小路に迷い込んだかのような錯覚を覚えます。レンガとか、思わず触って確かめたくなるような。
実物を観ているからこそ、専門家たちが秀逸な作品と判を押しているのだなあと改めて思いました。これは、写真では絶対に伝わりません。



「デルフトの眺望」
一度でいいから実物を拝みたい。



「ヴァージナルの前に座る女」

本当にこの作品が来るなんて・・・
来歴を知っている人なら、この絵の前に立った時、複雑な思いを抱いたことでしょう。
この作品が現れたのは、2004年7月7日。最も新しい「フェルメール」です。
しかし、すでに大きな贋作事件(※)のあったフェルメールだからこそ、真贋を厳しく問われました。
結果としてフェルメール作品と判断されたのは、「顔料が17世紀のもの」「裁断されたキャンバスの糸目が、『レースを編む女』と一致した」という2点によります。
でも・・・本当にその理由によって判断しても良いのでしょうか?
謎は深まるばかり・・・。もしかしたら、「フェルメール展」でこの作品を観るのは最後になるかもしれないなあと思いつつ、眺めてまいりました。


参照「レースを編む女」


さて、最後はこの作品。


「手紙を書く婦人と召使」

実は来日予定だった「絵画芸術の寓意」が急遽取りやめとなったため、代わりにやってきたのがこの作品。
何やら慌てて手紙を書く婦人と、外の様子を気にしながら控える召使。
長年、「どんな手がみなのか?」と謎でしたが、ある時そのヒントがわかりました。
この作品が盗難に遭い、回収された後に洗浄すると、床の上に「赤い染み」が現れてきたのです。これは、「封蝋」。封を開けた後に転がったのでしょう。つまり、隣に転がる紙くずは書き損じではなく、読んだ後にくしゃくしゃにされた、婦人宛の手紙だったわけですね。
慌てて書いているのは、その手紙への返事。
いったい誰に宛てているのでしょうか・・・いつもながら、謎を与えてくれる画家です。

さて、この作品との対面ですが・・・初期作品とはまた異なり、精緻で、なめらかな筆致に圧倒されました。円熟期のフェルメールらしい作品です。
窓から差し込む光が夫人の胸元を照らし出し、浮かび上がる肌の柔らかさに思わずどきりとさせられました。


さて、こうして一気にフェルメール作品7点と出会えた展覧会。
貸し出してくれた各国および主催者の皆様に、心より御礼申し上げます。



「絵画芸術の寓意」
保存状態の悪化を防ぐため、貸し出しが取りやめになってしまいました。
いつか実物を目にしたい・・・それが名残惜しいです。


Web Gallery of Art


※……第二次大戦後に発覚した、ファン・メーヘレンによる史上最大の贋作事件。
詳細はこちらからどうぞ。
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COMMENT

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神尾利明(Claude Monet) | URL | 2008/10/19(日) 07:45 [EDIT]
ずいぶんと前に行ってしまったので、まだまだ会期があるというのが信じられないくらいです。
《手紙を書く婦人と召使」》のくしゃくしゃの紙の解釈、知りませんでした。僕はてっきり書き損じかと思ってしまいました。
僕は8月11日に日記とブログにしていました。忘れているわけです。

管理人 | URL | 2008/10/19(日) 08:35 [EDIT]
会期、まだまだ続きますね・・・
近ければあと何回か足を運びたいところですが(苦笑)

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