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DATE: 2008/02/23(土)   CATEGORY: 新古典主義
アモルとプシュケ

アントニオ・カノーヴァ「アモルとプシュケ」
大きい画像はこちら

彫刻シリーズ、もうちょっと続きます。
カノーヴァはイタリアの彫刻家。新古典主義の代表たる人物です。
このなめらかな肌の表現は、まさに新古典主義という感じがします。絵画の代表はアングルあたりが思い出されますが、あちらもやはり陶器のような肢体が特徴です。



ジャン・オーギュスト・ドミニク・アングル「泉」
逆に人間らしい質感がないとも言いますが・・・
ロマン派のドラクロワとは画風も性格も正反対でした。


さて今回のお題です。
アモルは、英語ではキューピッド。アフロディテ(ヴィーナス)の息子で、幼い天使のような姿で描かれることが多いです。青年姿で描かれるのは、主にこのプシュケとのエピソードの時。何しろ恋物語ですから、幼児ではいかんでしょう。(苦笑)

元ネタは神話ではなく、小説「黄金のろば」の挿話から。
美しき王女プシュケは、アモルの正体を知らぬまま恋人同士になりましたが、会うのはいつも暗闇の中と決まっていました。ある夜、好奇心に負けたプシュケは、アモルの眠っている間にその姿を見てしまいます。
怒って立ち去るアモル。失った恋人を探し求めるプシュケ。そこへアフロディテが無理難題を言いつけ、それを一つ一つ解決しなければならなくなりました。(これぞまさに嫁いびりですか)
その中の一つ、冥界から美の小箱を持ってくるように言われ、またも好奇心を抑えきれずに開けてしまい、眠りについてしまうプシュケ。(懲りることを知らないのですか、お嬢さん)
しかし、実は逃げたもののプシュケを探していたアモルはその姿を見つけ、ゼウスにお願いして最後はめでたく結ばれたのでした。

カノーヴァの作品では、睦み合う二人の姿が大変なまめかしく作られております。
少し無理な体勢のような気がしないでもないですが。(苦笑)



フランソワ・ジェラール「アモルとプシュケ」
同じテーマで、同じ新古典主義の作品です。
2005年のルーヴル展で実物を観てきました。筆跡がわからないほどなめらかに、丹念に塗りこめられています。
プシュケはどこか恥じらうような素振りを見せ、恋人同士になった頃の初々しさが感じられますが、その時には暗闇でしか会っていないはずなので、晴れて結ばれた後なのかもしれませんね。


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