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DATE: 2007/09/22(土)   CATEGORY: 美術展レビュー
ヴェネツィア絵画のきらめき

「ヴェネツィア絵画のきらめき ―栄光のルネサンスから華麗なる18世紀へ―」を観て参りました。実際に行ったのは1週間前だったので、少し遅れてのレビューになります。
(・・・というか、2か月ぶりの記事ですね、これ。遅くなりましてすみません;)

今回の目玉であり、最も輝いていたのはやはり、巨匠ティツィアーノの作品でした。


ティツィアーノ・ヴェチェリオ「洗礼者ヨハネの首をもつサロメ」
大きい画像はこちら

少し陰のある、美しい娘が生首を抱えています。美女と生首の絵は、サロメかユディトのどちらかですが、この場合はサロメ。タイトルを見ずに判断する場合、たいていは剣を持っていればユディト、という見分け方で良いかと思います。この絵では後ろに侍女が控えているので、剣があればユディトと言っても差し支えなかったでしょう。
ただし、この意味ありげな妖艶さは・・・やはりサロメでしょうかね。(苦笑)
(ユディトについてはこちらからどうぞ)
ヨハネの生首は、ティツィアーノの自画像であると考えられているようです。カラヴァッジョもやってますけどね、同じこと。


人物画で気になったもう一つの作品はこちら。

ドメニコ・フェッティ「メランコリア」

メランコリアについては、前回のデューラー作品で述べた通りです。
デューラーの影響を受けたかもしれないとも考えられているようですが、ポーズや頭蓋骨などのモチーフも本作とは異なっています。
実に物憂げな様子が伝わってきますね。アンニュイ。

さて今回、いかにもヴェネツィアらしさを感じさせたのはガブリエル・ベッラの作品群でした。なんと18作も展示されていましたよ。そのすべてのモチーフが都市風景と群集。当時の風俗を知るにはもってこいですね。


「サンタ・マリア・デラ・サルーテ聖堂での婚礼」
この作品の景観は、ミケーレ・マリエスキの版画から借りているそうですが、ゴンドラの群れはフェッティの手によるもの。
貴族同士の婚礼で、ゴンドラ漕ぎたちも盛装しています。なかなか見られない光景ですね。


「レデントーレの夜」
レデントーレとは「救世主の祝祭日」。今もヴェネツィアに残る祝祭だそうです。
月明かりの下の祝祭と聞けば何やら神秘的な響きがありますが、この作品は実に世俗的。屋台が立ち並んだりして、現代の夜祭とほとんど変わりません。


「サンタ・フォスカ橋の棒戦」
この作品が描かれたのは18世紀で、実際にはこの「棒戦」は1574年に廃止されているそうなので、想像を元に制作されたものなのでしょう。
これは喧嘩でも闘争でもなく、一大イベント、すなわち見世物でした。廃止後は危険の少ない拳闘に代わったそうですが。
最初に見た時、道頓堀を思い起こしてしまいました。優勝で浮かれて飛び込んだのではなく、棒で叩き落されたのですがね、この人たち。


「テニス」
ラケット小さ・・・!! これが第一の感想でした。(笑)
「パッラコルダ」というのが競技名で、現代のテニスに近いのだそうですが、それなら意訳しないでもらえませんか。(苦笑)
なお、最優秀選手はラケットだけでなく、スコップ、帽子、木靴の型、籠、コップなどを使ったり、自分の腕を見せびらかせるために座ったままで試合をしたとか。むちゃくちゃだよヴェネツィアン!!

ちなみに、この絵を見ていたら不意にアンリ・ルソーの「フットボールをする人々」を思い浮かべました。

どことなくシュールでぎこちない動きのプレーヤーたちが記憶を刺激したのでしょうか。なお、ルソー作品の現代パロディで、生首を投げ合う作品がありました。君たちはサロメか。


Web Gallery of Art
Mark Harden's Artchive
Wikimedia Commons
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COMMENT

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ちゅん吉 | URL | 2007/09/22(土) 17:42 [EDIT]
サンタ・フォスカ橋の棒戦、人がぎっしりでよく橋が落ちなかったですね。
川に飛び込む、叩き落すって世界共通のはしゃぎかたのようで。

サロメ、いいですね。ヒゲがもう少し少ない方がいいけど・・・

ルソーのこの絵、監獄の人たちがむりやりスポーツをやらされてるみたいに見えますが、本当のところはどうなんでしょう?
不気味な魅力のある絵です。

管理人 | URL | 2007/09/23(日) 16:43 [EDIT]
参加者と観客動員数に耐えられるだけの橋だったようですね。
それにしても激しい戦いです。(汗)

ルソーのフットボール、ちゃんと調べないとわからないのですが、どうやら囚人ではないっぽいです。服装がコレなのでそのようにしか見えませんが;;
ルソーの絵って、一度観たら忘れられない妙な力がありますよね。(苦笑)

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