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DATE: 2007/04/15(日)   CATEGORY: ゴシック
スクロヴェーニ礼拝堂壁画「ユダの接吻」

ジオット・ディ・ボンドーネ「スクロヴェーニ礼拝堂壁画」より「ユダの接吻」
大きい画像はこちら

ちょっとアカデミーな新古典主義が続いたので、今度はずっと時代を遡ってゴシック絵画を紹介しようと思います。

今回は14世紀イタリアの代表的な作品である「スクロヴェーニ礼拝堂壁画」です。
北イタリアの商人エンリコ・スクロヴェーニは、父親が高利貸しをしており、その贖罪のために礼拝堂を建てたのでした。

こちらが内装です。壁一面に作品。

よく個人でここまでのものを作りましたね、本当に。

さて今回のメインは「キリスト伝」の中の「ユダの接吻」のシーンです。
この壁画は漫画のコマのように次々と物語の場面が描かれておりますが、その中でも最も有名なクライマックスのシーンがこちらです。
裏切ったユダが、「私が接吻する人がイエスだ」と捕縛人たちに言っておいて、何食わぬ顔をして師に接吻するところですね。

しかし、この作品で目を引くのは中心であるキリストとユダよりも、実はペテロです。

この人、キリストを捕まえに来た男の耳を切るんですが・・・背後から切ってるし。正々堂々とやらんかい!と、思わず言いたくなります。ペテロは「私はイエスなんて知らない」と3回も否定したり、ゲッセマネで眠りこけたり、師を疑って海に落ちたりと、いろいろ小心なところを見せてくれる人です。ジオットもその辺の性格をよくわかっていて、こんなシーンを描いたのではないでしょうか。なかなかに味のある画家です。さすがは漫画家の祖。

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