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オデュッセウスとセイレン

ハーバート・ジェイムズ・ドレイパー「オデュッセウスとセイレン」
大きい画像はこちら

オデュッセウスはホメロスの叙事詩「オデュッセイア」の主人公。ユリシーズとも呼ばれます。
イタケ王のオデュッセウスは、10年にも及んだトロイア戦争に出かけ、「トロイの木馬」作戦によってトロイアを滅亡させ、意気揚々と帰ろうとしたところ、様々な苦難に遭って故郷に戻るまでに10年もの歳月を経てしまったという人物です。

叡智、あるいは奸智に長けた人物として語られることが多いのですが、10年経ってようやく生み出された苦肉の策ではないかという気がしないでもありません。(汗)

それはともかく、こちらはオデュッセウスの帰途の一場面。

セイレンは、ここでは美しいマーメイドのように描かれておりますが、ホメロスの描写では怪物に近い生き物です。
「サイレン」の語源でもあるセイレンは、上半身が女、下半身が鳥または魚で、美しい歌声によって船乗りを誘惑し、引き寄せられた者は死ぬまで聴き続けたのだそうです。

オデュッセウスは、この海を通る前に魔女キルケから忠告を受けていたので、部下の耳を蜜蝋で塞ぎ、自分は歌声を聴きたいので帆柱に自分の体を縛りつけたのでした。
その辺りがはっきりと伝わるのが上の絵です。
誘惑しようと現れたセイレンたちの裸身はなまめかしく魅惑的で、さすがは美女好きのラファエル前派らしい作品だと思います。(笑)



一方、こちらはクリムトの「セイレン」。
もはや人でも人型生物でもありません。何やら凄いことになっていますが、怪物らしさは嫌でも伝わってきます。
こちらの作品は1889年。ドレイパーは1909年。制作年には20年の開きがありますが、両画家の生きた時代はまったく同じ。それにも関わらず、目指すものの違いがこれほどはっきりしていると、見ていてなかなか興味深いですね。

画像元:Wikimedia Commons
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COMMENT

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● 迫力ですね。
ちゅん吉 | URL | 2006/12/04(月) 21:40 [EDIT]
実はリムト最近飽きてきたんですよ。正直。
こうやって比べてみて、ますますクリムトから気持ちが離れそうです。

最近手に入れた、「王女の誕生日」の絵本、素敵なんですよ~~ワイルドの話を書いたものなんですが、表紙がラス・メニーナス風に作ってあって。
あの王女さまです。

日記にあげてあります。

管理人 | URL | 2006/12/05(火) 23:31 [EDIT]
クリムトは結構、好き嫌いの分かれるタイプの絵ですからね~。
私も、クリムトの中でもやはり好きなのとそうでないのがありますが・・・しかし人の形をとっていないこの作品は凄いです、いや本当に。(汗)
それでも実物を観たことがないので、金箔画は相当に派手だろうなーと思います。(笑)

おお、ラス・メニーナス風の表紙ですか? またお邪魔しに行きますねー。

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