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DATE: 2006/10/22(日)   CATEGORY: 美術展レビュー
ベルギー王立美術館展

ベルギー王立美術館展

今回の目玉は、何と言っても本邦初公開のブリューゲル(父)の「イカロスの墜落」です。看板にもなっており、入って真っ先に目に付きます。

しかし思ったほど大きくないな・・・というのが第一の印象でした。
でも画題と乖離した牧歌的な様子などは、やはりブリューゲルだなあと思った次第です。
一見、タイトルとは無縁に思える絵なのですが・・・実際には右下のほうに小さく、墜落して溺れているイカロスの両脚が見えます。何とも不思議な作品です。

今回、もっとも目を引いたのはヨルダーンスでした。絵から聞こえてきそうな喧騒、そして圧倒的なまでの迫力。本当にこれは凄い。やはり実物で観て正解だと思います。画面や紙面では、どうしてもそこまで伝わりませんからね。

一番力強かったのが「飲む王様」。何の予備知識もなく初めて観た時は、何でこんな俗っぽい王様なんだろうと思いましたが、実はこれ、「王様ゲーム」の様子なのです。パイの中に豆が入っていた人が王様になるという。ゆえに、別名「豆の王様」とも言います。

一番の目当てだったマグリットの「光の帝国」は、何だか異彩を放っていました。やはり彼の作品は絵というよりはポスターに近いので。油彩とは思えないですよねえ。でも、しばし立ち止まってじっと見つめておりました。実物の方が昼夜のコントラストが鮮やかです。
(著作権の切れていない作品なので、画像はこちらからどうぞ)

今回の展示で初めて「おお!」と感嘆したのが、ヴァン・ダイクとデルヴォー。
ヴァン・ダイクは確かに肖像画家として有名なのですが、自分はもともとあまり肖像画に興味がないんですよね(汗)。みんな澄ましたポーズを取っているだけなので、面白みがない。しかし今回、ヴァン・ダイクの「イエズス会神父ジャン=シャルル・デッラ・ファイユ」という肖像画には感銘を覚えました。

描かれた人柄がにじみ出ているのか、落ち着き払った雰囲気に控えめな色合いが調和を取り、見事な傑作を生み出しておりました。

デルヴォーは、もともと初期のマグリットとデ・キリコを足して2で割ったような感じ、という失礼極まりない印象しかなかったんですが(汗)、「夜汽車」の静寂と不安を与えるような謎の絵には惹かれました。多分これも、実物を観たからこそだと思います。印刷とはやはり雰囲気が違いますね。
(こちらも著作権が切れていないので、画像はこちらから)

面白い作品といえば、フェリシアン・ロップスの「口論」。

説明が必要ないくらい、わかりやすい構図です。何だかもう漫画っぽい。(笑)
絵の感じが何となく皇なつきを思い出してしまうのは自分だけでしょうか。(苦笑)

ところで公式サイトによれば今回のポストカードで売上ランキングで上位に上がってきている意外な作品が、ルイ・ガレの「芸術と自由」だそうです。

(1位「イカロスの墜落」、2位「光の帝国」、3位「芸術と自由」)
ルイ・ガレという画家についてはまったく知らず、ガレと言えばガラス工芸作家のエミール・ガレしか思いつかなかったのですが、いったいなぜそんなに人気があるのかと思えば・・・
理由「イケメンだから」。まあ、確かに納得です。(笑)

全体的に多彩で面白い作品が満載。実に充実した展覧会でした。
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