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DATE: 2017/07/17(月)   CATEGORY: 美術展レビュー
レオナルド×ミケランジェロ展

先日、7月11日に三菱一号館美術館で開催中のレオナルド×ミケランジェロ展の内覧会に行ってまいりましたので、そのレポートを遅ればせながら上げさせていただきます。

レオナルド・ダ・ヴィンチとミケランジェロ・ブオナローティ。イタリア・ルネサンスの巨匠でありライバルであった二人を対比させるという、珍しい企画です。出展されているのは主に素描などの小品ですが、かなりの金額がかかっているのではないでしょうか(汗)

まずは両名の肖像画から。



素描で、女性の頭部というモチーフの二つの作品。


レオナルド「少女の頭部」


ミケランジェロ「レダの頭部習作」

レオナルドの素描は「世界で最も美しい素描」とまで言われるものです。「岩窟の聖母」の天使のための素描として知られています。色をのせていないからこそ、細部の細やかな筆致まで見て取ることができます。

一方、ミケランジェロの方は、自分の弟子をモデルにして描かれたのではないかと推測されています。というのも、この時代は男性をモデルにして女性を描く慣習があったからだそうです。まつ毛を長めにしたりなどはしていますが、何となく骨格がしっかりしているような気もします。そう言われて見ているせいかもしれませんが。

ちなみにトップ画像は、撮影可能スペースに設置されたこれらの素描の拡大パネル。
小さければ部屋に飾っておきたい(笑)




次は「レダと白鳥」です。上の画像がレオナルド、下の画像がミケランジェロの作品を元に描かれたもの。(「レダと白鳥」の解説は以前の記事を参照→こちら

やはりこちらもミケランジェロは男性モデルを使用していたようです。全体の体つきがしっかりしていますよね。(もともとミケランジェロは筋肉フェチだしなあ)
一方、レオナルドの方はオリジナル版ではなく模写ですが、それでも漂う色香がとんでもないことになっています。ゼウスに狙われるのも当然というところでしょうか。
オリジナルではなく模写ですが、両者の違いがよく見て取れます。


レオナルド自身が評したように、ミケランジェロはたとえ老人でも筋骨たくましく描いてしまう筋肉フェチです(2回目)。
なので、年齢性別で描き分けることにそもそも興味がなかったのだろうと思います。一方でレオナルドはよく知られているように、死体を解剖してまで人間のリアリティを求めていた人です。
現代の感覚にはレオナルドの方が近いのではないでしょうか。
そのせいか、個人的には絵画においてはレオナルドに若干軍配が上がるような気がします。
ただし、彫刻はやはりミケランジェロの一人勝ち……というか、レオナルドの作品がないので比べようもないのですが(苦笑)

そんなミケランジェロ作の全身像彫刻、今回日本に初来日しております。
ちょうど内覧会の日から公開スタートでした。

こちらは1階展示スペースを1体で独占しており、さらには360°写真撮り放題です。行かれる際には是非カメラをお持ちください。
人数の少ない内覧会でしたので、障害物もなくゆっくり撮影することができました。本当にありがとうございます。





十字架を持つキリスト(ジュスティニアーニのキリスト)

こちらの作品は200年にミケランジェロ作と認められたばかりの作品です。ローマのサンタ・マリア・ソプラ・ミネルヴァ聖堂にあるキリスト像のプロトタイプと見られています。
大理石を彫っているうちにキリストの顔に黒い痣が出てきてしまったため、放棄されてしまったものです。

確かに左頬のあたりに黒い筋が入ってしまっていますね。
天然の石なので仕方のないことなのでしょうが、ここまで彫ったのにもったいない……と凡人は思うのであります。


ちなみに臀部にも赤い痣が浮き出ていました。プリケt……いえ何でもありません。


美術史上に輝く両巨匠の作品を比べながら見られる本展覧会、是非足をお運びください!

「レオナルド×ミケランジェロ展」
三菱一号館美術館
公式サイトはこちら
2017年6月17日~9月24日

※掲載写真は主催者の許可を得て特別に撮影させていただいたものです。
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