DATE: --/--/--(--)   CATEGORY: スポンサー広告
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
page top
DATE: 2014/03/23(日)   CATEGORY: 美術展レビュー
シャヴァンヌ展 水辺のアルカディア

上げるのがだいぶ遅くなりましたが、会期終了間際にシャヴァンヌ展に行ってまいりました。

ピエール・ピュヴィス・ド・シャヴァンヌは19世紀フランスの画家で、後に印象派などにも大きな影響を与えた巨匠ですが、日本ではほとんど知られていません。自分も正直まったく知りませんでした。(後で作品だけは以前に観たことがあったと気づきましたが、名前を把握しておりませんでした)
主立った作品が壁画のため、なかなか来日が難しかったということもあるかと思います。

今回、シャヴァンヌ作品が一堂に会した会場に入り、その静謐な世界に魅了されました。



「諸芸術とミューズたちの集う聖なる森」

ポスターでも使われている、今回の目玉作品。
大版作品のため縮小画像になってしまいますが、実物を観ると神秘的な世界に吸い込まれそうになります。淡く煙るような色使いが神話のモチーフとマッチしており、本当に天上の世界が目の前に広がっているかのような錯覚に陥ります。
実際には教会の壁画ですので、本来の現場で鑑賞すればさらにその実感が増すだろうと思います。



「聖ジュヌヴィエーヴの幼少期」

後にパリの守護聖人となる聖女ジュヌヴィエーヴが聖ゲルマヌスに見出され、その生涯を告げられる場面。聖人画では、中心となる聖人を神々しく、もっとドラマティックに描く手法が多いのですが、こちらはとても静かな雰囲気で、群像画のように描かれています。




上「プロ・パトリア・ルドゥス(祖国のための競技)」
下「プロ・パトリア・ルドゥス(祖国のための競技)もしくは家族」

繋がった場面が描かれていますが、現在はそれぞれ別の場所に収蔵されています。並べられるのはこんな展覧会の時だけというのも少々可哀想な気もします。
左側では男たちが並んで順番に槍を投げており、右側にはその的が描かれています。自然と視線が左から右へ向けられるようになっており、「静」なる世界に「動」が感じられます。


貧しき漁夫
今回は来ておりませんでしたが、日本の洋画家小林萬吾が模写したものが展示されておりました。
あまりにも強烈な印象が残っていたので、「以前に観たこの(元の)作品はシャヴァンヌだったのか!」と思い出したのでした。
オルセー版を何かの展覧会で観たのか、西美版を常設展で観たのか……ちょっと思い出せません。
漁夫の風情はどこかキリストを想起させ、その痩せ細った体にも貧しさだけではない暗喩が込められているように感じられます。


会期の終わり頃は割りと混み合うことが多いのですが、やはり知名度のせいか人があまりおらず、ゆっくりと作品を鑑賞することができました。(それで良かったのだろうか……)
これを機に、シャヴァンヌ作品が少しずつでも来日する回数が増えると嬉しいです。
[ TB*0 | CO*2 ] page top

COMMENT

 管理者にだけ表示を許可する
● お久しぶりです!
cyunkiti | URL | 2014/03/23(日) 21:36 [EDIT]
シャバンヌ、初めて聞きましたが、あ!この「貧しき漁夫」!!私もこれはどこかで見ました!どこで見たか思い出せません、too.

これ言いたいがために、久方ぶりに書き込みしました。すいません。
ラファエル前派もまだ行ってないですわ~……(^^;)
● お久しぶりです
管理人 | URL | 2014/03/24(月) 00:07 [EDIT]
どうも、こんにちは! ご無沙汰してます。
私も気になって、このブログを遡って見ていたら、こちらに記事がありました。
http://pocketmuseum.blog52.fc2.com/blog-entry-83.html
2010年のオルセー展に来ており、自分も印象深くてわざわざ記事にしていたのにシャヴァンヌの名前を忘れていたようです(汗)
ちゅん吉さんも行かれていたのではないでしょうか?
いつ観たのかわかってすっきりしました(苦笑)
ラファエル前派も早く行かないとですね~^^;

TRACK BACK
TB*URL
copyright © 天球美術館 all rights reserved.powered by FC2ブログ.  template by レトロメカニカ. ページの先頭へ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。