DATE: --/--/--(--)   CATEGORY: スポンサー広告
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
page top
DATE: 2014/07/27(日)   CATEGORY: 印象主義
ラ・ジャポネーズ
今回は、先日行ってきた世田谷美術館で開催中の「ボストン美術館展」目玉作品のご紹介です。


クロード・モネ「ラ・ジャポネーズ」
自邸に日本風の庭園を造ってしまうくらいに日本趣味なモネの、タイトルからして直球すぎる作品。
モデルは妻のカミーユですが、彼女の本来の髪は黒色。あえて金髪にすることで、和洋の違いを明確にさせています。また、手に持つセンスも赤・白・青のトリコロールのグラデーションとなっているのも、さりげない演出ですね。

ちなみにこちらの作品は、9年前に描かれた「緑衣の女」と対になっております。
「ラ・ジャポネーズ」をX線で調査したところ、あえて同じ大きさにそろえるために、キャンバスを継ぎ足した跡が見えるそうです。


「緑衣の女」

「緑衣の女」は落ち着いた雰囲気で、どことなく物憂げにも見えますが、一方の「ラ・ジャポネーズ」では鮮やかな色と華やかな笑顔が目を引きます。髪の色を黒と金に分けたのも、その違いを強調させるためだったのだろうと思います。

実物を観てまいりましたが、思った以上に大きくて、鮮やかな画布が視界いっぱいに広がります。第2回印象派展にて唯一高値で売れただけのことはあると思います。

ボストン美術館展、世田谷での公開は2014年9月15日まで。
修復後、世界初公開となりますのでお見逃しのないように。
スポンサーサイト
[ TB*0 | CO*0 ] page top
DATE: 2014/07/06(日)   CATEGORY: 美術展レビュー
冷たい炎の画家 ヴァロットン展

先日、三菱一号館美術館で開催中の「ヴァロットン展」内覧会に行ってまいりました。
フェリックス・ヴァロットン。日本ではまだあまり知られておらず、自分も以前に三菱一号館名品選で初めて知った画家でした。(名品選の記事はこちら
その時に観た版画のシリーズがとても面白く、ヴァロットン展の予告を聞いて楽しみにしていたのでした。またも内覧会でじっくり鑑賞させていただき、感謝しております。

まずはこちら。ポスターにも使われている目玉作品。(クリックで拡大)

「ボール」

簡素なタイトルとすっきりした画面。しかし解説していただいた通り、「どこか不安を感じさせる」作品です。
それは、この構図のせいかもしれません。前景の少女は俯瞰(鳥瞰)で、後景の人物と背景は水平方向から描かれています。有名なセザンヌのオレンジのように、異なる視点が一つの画布に収まることで、「バランスの崩れた調和」が脳内に違和感を覚えさせるのかもしれません。
ちなみに解説時には出てきませんでしたが、自分はこの絵を見て、デ・キリコの「街角の神秘と憂鬱」(通りの神秘と憂愁などとも)を思い出しました。


ジョルジョ・デ・キリコ「街角の神秘と憂鬱」
(作品の著作権が切れていないため、画像はAmazonより画集の表紙を使用させていただいております)

ただし、制作年は「ボール」の方が15年も早いので、もしかしたらデ・キリコが影響を受けているのかもしれませんね。シュルレアリスムに多大な影響を与えたデ・キリコも好きなので、だからこそそれに似た雰囲気を感じるヴァロットンにも惹かれたのかもしれません。

作品が小さくてこちらには載せられませんが、版画は陰鬱なテーマを扱っていても、どこかコミカルに見えてしまいます。
絵柄が可愛らしくて漫画(イラスト)っぽい感じがするせいでしょうか。
デューラーのような精緻な版画も好きですが、こういう味のある作品もかなり好きです。
[ TB*0 | CO*0 ] page top
copyright © 天球美術館 all rights reserved.powered by FC2ブログ.  template by レトロメカニカ. ページの先頭へ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。