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ベアータ・ベアトリクス
以前にロセッティがらみの作品を続けて載せていたのですが、だいぶ間が空いてしまいました。
ひとまずこれにて一連のシリーズは終了となります。



ダンテ・ガブリエル・ロセッティ「ベアータ・ベアトリクス」

1864年から1870年の間に制作されたこの作品は、ロセッティの妻エリザベスのために描かれました。
1862年に死去した妻を追悼するために。

この絵のモチーフは「神曲」で有名な、かの詩人ダンテの初期作品「新生」から取られています。
そこに記されるベアトリーチェという女性は、ダンテの実らなかった初恋の人であり、そして24歳で夭逝してしまったために、彼にとって永遠の理想となったのです。なお、ベアトリーチェは大作「神曲」の中でも登場し、主人公ダンテを助ける重要な役割を担っています。

ロセッティは同じ「ダンテ」の名を持つ詩人を、自分になぞらえていたのではないでしょうか。
それゆえ、理想の女性ベアトリーチェに亡き妻エリザベスの面影を残そうとしていたのではないかと思われます。

画中に描かれる芥子の花は死の象徴。それをくわえて運ぶ鳥は、死の使者を表しています。

ベアトリーチェの死因は阿片チンキの飲み過ぎでしたが、その原因は冷えゆく夫婦関係にあったと言われています。そしてロセッティは、妻を失ったことから薬や酒に溺れ、最後はエリザベスと同じ薬を大量にあおって自らの生涯を閉じました。享年54歳。
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