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DATE: 2008/04/26(土)   CATEGORY: 美術展レビュー
ウルビーノのヴィーナス展
「ウルビーノのヴィーナス――古代からルネサンス、美の女神の系譜」


実際には2週間前に行ってきたのですが、レビューが遅くなりました。
フィレンツェはウフィツィ美術館から、美の女神が来臨しております。



ティツィアーノ・ヴェチェリオ「ウルビーノのヴィーナス」

この展覧会の目玉となる作品。
先に描かれたジョルジョーネの「眠れるヴィーナス」との関連性で、すでに当ブログでも紹介しております。
→ジョルジョーネ「眠れるヴィーナス」

実際に女神様と対面し、まずはその大きさに圧倒されました。
人間の裸婦は禁忌でもあるこの時代、堂々としているのは画中の女性だけではなく、それを世に送り出した巨匠そのものなのだと実感しました。ためらいの欠片も感じられません。
そして470年もの時を経たとはとても思えないほど、色鮮やかに描かれていて、大変満足しました。人出も、想像よりは少なめでしたしね。


この展覧会では、「ウルビーノのヴィーナス」を中心として、様々な美の女神像を集めたものになっていました。
ゆえに裸婦画が大半。体つきの表現も千差万別というところでしたね。
以下は、その中でも特に気に入った作品を挙げてみます。



アンニバレ・カラッチ「ヴィーナスとキューピッド」

美の女神ヴィーナスと、その息子キューピッド。この二神の取り合わせは特に珍しいものではありませんが、今作品で目を引くのは構図です。
上空から差し込む光に照らし出された、女神の白い肌は大変美しいですが、それを下から仰ぎ見るような構図に思わずドキリとさせられます。
はっきりとはわかりませんが、どうやら天井画であると見られているようです。それならば納得。鑑賞者は、頭上の女神を自然の淡い光の中に見いだすことになるでしょう。



ラファエッロ・ヴァンニ「キューピッドを鎮める『賢明』」

この作品の最も驚くべき点は、素材です。
実はこれ、絹布に描かれているのです。
そしてここに描かれているのは、「絵画の覆いを開けようとするキューピッドを諫める母ヴィーナス」の図。(カーテンの下は鏡のようにも見えますが、実際には肖像画であるようです)
以上のことから、これはもともと特別な絵を隠すためにかけられていた布であると考えられています。しかし、これだけでも充分価値のある作品だとおもいますけどね。下の絵はいったいどんなものだったのでしょうか。
この布の下に隠された絵を暗示するような、キューピッドの行動。そしてそれをやめさせようとする、母性あふれる女神の姿。大変深い意味の込められた作品だと思います。
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DATE: 2008/04/10(木)   CATEGORY: ルネサンス
ブルータス

ミケランジェロ・ブオナローティ「ブルータス」
大きい画像はこちら

紀元前44年3月15日。
それは歴史の流れを大きく変える運命の日となりました。
ユリウス・カエサル暗殺――
巨大な帝国の礎を築くことになる彼が最後に残したとされる言葉は、あまりにも有名です。

――ブルータス、おまえもか。

生涯を終えるにも、帝国を形作るにもまだ早すぎる時に、自らの人生の幕を下ろさせた人間を、カエサルはどのように見ていたのでしょうか。最後の瞬間、カエサルの目にはどのように映ったのでしょうか。

強い意志と信念を抱き、威厳を持った人物として表現したのが、このミケランジェロのブルータス像です。
しかし、このブルータスは「マルクス・ブルータス」。
カエサルの愛人の息子で、最後まで甘ちゃんな部分の抜けなかった人物でもあるため、最近ではカエサルの優秀な部下である、もう一人のブルータス、「デキムス・ブルータス」こそが「おまえもか」の人物ではないかと見られています。


美術を少しでもやったことのある人なら、デッサンでお馴染みのブルータス像。
ガシャポンから出ていた「石膏デッサン」シリーズのブルータスも、なかなか良くできています。

左が石膏バージョン、右が大理石バージョン。

Web Gallery of Art
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