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DATE: 2008/03/09(日)   CATEGORY: バロック
蝶を描くゼウス

ドッソ・ドッシ「蝶を描くゼウス」
大きい画像はこちら

ギリシア神話を描いたバロック絵画、というリクエストをいただきましたので、今回選ばせていただいたのが、この作品。
何とも解釈の難しい作品です。
ドッソ・ドッシという人は、どうも謎な絵を描くのが好きなようです。(→前掲「魔女キルケ」参照)

絵筆を持って画布に蝶を描いているのはゼウス。その隣で、唇に指を押し当てながら振り返るのは、ヘルメス。(翼のついた帽子とサンダルがヘルメスのアトリビュート)
しかしこの情景は、ギリシア神話の中にはありません。ゼウスが絵を描くなどというのも、画家のオリジナルでしょう。
当時、決して高い身分ではなかった画家を主神ゼウスに投影させることで、絵画芸術を高めたいという思いが込められていたのでしょうか。
また、ゼウスが描いている蝶も、ギリシア神話の中では魂の象徴であることもまた何か意味がありそうです。

後ろから、ゼウスに何か訴えようとしている女性についても、謎のままです。その地位の低さを嘆く「絵画芸術」そのものの象徴とも考えられているようです。絵画を女性になぞらえるのは、フェルメールの「絵画芸術の寓意」を髣髴させます。

背景に描かれるのは、天翔ける虹。
それは、雷を司る神ゼウスによって魂を吹き込まれた絵画芸術に託された、未来への希望の光なのではないでしょうか。


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