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DATE: 2007/07/24(火)   CATEGORY: ルネサンス
メランコリア

アルブレヒト・デューラー「メランコリアI」
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デューラーの版画というリクエストを頂きましたので、今回は上の「メランコリア」を初めとするデューラーの銅版画三大傑作をご紹介します。

まずは「メランコリアI」。
メランコリアとは、古代ギリシアの衛生学から生まれた四大気質の一つ、「憂鬱質」。(他の三つは「多血質」「胆汁質」「粘液質」)
元は体液の黒胆汁のせいで、憂鬱・怠惰になると考えられていましたが、ルネサンスに入って哲学的・芸術的な瞑想と結びつけられるようになりました。
ロダンの「考える人」でお馴染みの、頬杖をついて物思いにふける人の姿が、まさにメランコリアなのです。

ちなみにこの作品、2003年の大英博物館の至宝展に来ておりました。
数多い展示品の中でも非常に印象深い作品でした。



次は「書斎の聖ヒエロニムス」。
聖ヒエロニムスはラテン教会の四大教父の一人。聖書をラテン語訳したという功績により、司書・学生などの守護聖人とされております。
ヒエロニムスは教会の堕落を正そうと努めたものの、煙たがられ、嫌がらせをされて嫌気が差し、放浪の旅に出ました。荒野をさまよう姿が描かれることも多い人です。
また、ライオンのトゲを抜いてやったらなつかれてしまったという逸話があるため、アトリビュートとしてライオンが描かれることもあります。
(しかしこれを見ていると、寺院で虎と起居するタイの仏僧を思い出しますが)



三つめは「騎士と死と悪魔」。
絵の中央には騎士、左側には砂時計を持つ「死」、右側には悪魔が描かれています。
これは、キリスト教の戦士が危険の中を傲然と進む姿を表しているそうです。死神の突きつける砂時計は、残された時間の少なさを表し、「死を思え」と訴えているのです。


さて、すべて版画作品だと少し華やかさに欠けますので、最後にこちら。


「ローゼンクランツフェスト」
すなわち、「薔薇冠祝祭図」。ヴェネツィア滞在時にドイツの商人から依頼されて描いた祭壇画だそうです。
聖母が冠を授けているのはマクシミリアン1世。ハプスブルク家の神聖ローマ皇帝で、デューラーのパトロンです。ちなみに、後のウィーン少年合唱団を設立したのも彼だとか。芸術を厚く保護したために、「中世最後の騎士」とも謳われています。


Web Gallery of Art
参考文献:『西洋美術館』(小学館)
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DATE: 2007/07/07(土)   CATEGORY: 新古典主義
リュコメデス王の宮殿のアキレウス

ポンペオ・ジローラモ・バトーニ「リュコメデス王の宮殿のアキレウス」
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2週間も断頭台の少女を上げっぱなしだったので、今度はずいぶん色合いの違ったものにしてみました。

アキレウスはトロイア戦争に参加すれば死ぬと予言されていたため、母テティスは息子を女装させてリュコメデス王の宮廷に隠しました。
そもそもテティスは「父を越える息子を産む」という予言があったため、好色なゼウスが手に入れるのを諦めた・・・という逸話がありました。確かに父を越え、立派な武人になったはずなのですが・・・しかし女装。(汗)

そしてその頃、トロイア戦争は十年にも渡って膠着状態。そろそろ帰ってもいいんじゃないかとも思うのですが、遠いイタケ島から参加していたオデュッセウスは、アキレウスを引っ張り込むためにリュコメデスのところまでやってきたのでした。(って、隠してもバレてるし・・・;)

何しろ希代の「策士」と名高いオデュッセウス。一計を案じた彼が持ってきたのは、宮廷女性たちへの「おみやげ」。
宝飾品に目を奪われる女性たちの中で、一人だけおかしな人がいます。
そう、それがアキレウス。なぜか丹念に剣を見つめています。
これで正体がバレてしまったアキレウスは、オデュッセウスに引っぱられてトロイアへと向かうのでした・・・。

たくましい二の腕や腰つき、足首など、どう見てもゴツイ武人らしいです。それだけで充分怪しすぎるのではないでしょうかね。


ちなみにこの絵を初めて見た時は画風からロココかと思ったのですが、バトーニは新古典主義の先駆けとして分類されるようです。


CGFA
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