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蜻蛉文脚付杯
エミール・ガレ「蜻蛉文脚付杯」
著作権上、写真を掲載することができないため、こちらからご覧ください。
画像元サイト:NHK美の壺

今回は珍しく工芸品のご紹介。リクエストは「アールヌーヴォーのガラス作品」です。
アールヌーヴォーとは、19世紀末から20世紀初頭に盛んになった、新たな「装飾」を生み出し、芸術として高めようとした運動を指します。
エミール・ガレはガラス工芸におけるアールヌーヴォーの第一人者。園芸にも熱心で、自然をモチーフにした作品を多く生み出しました。

この「蜻蛉文脚付杯」もまた、今にも飛び出しそうな蜻蛉をそのままガラスに閉じ込めたかのようです。この不透明なガラスは大理石を表しているそうです。不透明な素地の中に光を閉じ込めたからこそ、蜻蛉が生き生きと表現されているのでしょう。
なお、このガラスの微妙な色合いは、技法が失われた今、再現することができないのだそうです。真贋の鑑定も、主に素地で見分けるのだとか。
その技術の高さにただ脱帽してしまいます。



ドーム兄弟「春草文花器」
画像はこちら
画像元サイト:北澤美術館

ガレと同じくアールヌーヴォーのガラス工芸を代表するのが、ドーム兄弟。
兄オーギュスト・ドームと弟アントナン・ドームの二人を指します。
自然の風景を閉じ込めたような、日本画のタッチに近い作品が多く、日本人には特に親しみやすいのではないかと思います。
ガレのような超絶的な技巧ではなくとも、堅実な職人芸が売り。だからこそ、ガレの工房のように創業者の死後に閉鎖して技術が失われることもなく、ドーム社は現在に至るまで操業を続けて来られたのだと思います。

ドーム兄弟の他作品はこちら
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DATE: 2007/04/21(土)   CATEGORY: ルネサンス
嗅覚の寓意

ヤン・ブリューゲルとルーベンス「嗅覚の寓意」
大きい画像はこちら(一部)

16世紀、ネーデルラントでは五感を表す作品が描かれました。そのうち「嗅覚」は、花の匂いを嗅ぐ人物によって表されました。
この作品は、女性をルーベンス、花や木々をブリューゲルが描いております。咲き乱れる花々は、まさに「嗅覚」を表す作品といえるでしょう。

今回は「花が主題の絵」というリクエストを頂いております。単なる花の静物画ではヒネリがないかなと思いつつ、いくつか選んでみました。



こちらは同じくヤン・ブリューゲルとルーベンス「花環の聖母子」。
この見事な花環も、もちろん描かれたものです。本物かと見間違えそうですね。この形式を発案したのはボッロメーロ枢機卿という人だそうです。
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DATE: 2007/04/15(日)   CATEGORY: ゴシック
スクロヴェーニ礼拝堂壁画「ユダの接吻」

ジオット・ディ・ボンドーネ「スクロヴェーニ礼拝堂壁画」より「ユダの接吻」
大きい画像はこちら

ちょっとアカデミーな新古典主義が続いたので、今度はずっと時代を遡ってゴシック絵画を紹介しようと思います。

今回は14世紀イタリアの代表的な作品である「スクロヴェーニ礼拝堂壁画」です。
北イタリアの商人エンリコ・スクロヴェーニは、父親が高利貸しをしており、その贖罪のために礼拝堂を建てたのでした。

こちらが内装です。壁一面に作品。

よく個人でここまでのものを作りましたね、本当に。

さて今回のメインは「キリスト伝」の中の「ユダの接吻」のシーンです。
この壁画は漫画のコマのように次々と物語の場面が描かれておりますが、その中でも最も有名なクライマックスのシーンがこちらです。
裏切ったユダが、「私が接吻する人がイエスだ」と捕縛人たちに言っておいて、何食わぬ顔をして師に接吻するところですね。

しかし、この作品で目を引くのは中心であるキリストとユダよりも、実はペテロです。

この人、キリストを捕まえに来た男の耳を切るんですが・・・背後から切ってるし。正々堂々とやらんかい!と、思わず言いたくなります。ペテロは「私はイエスなんて知らない」と3回も否定したり、ゲッセマネで眠りこけたり、師を疑って海に落ちたりと、いろいろ小心なところを見せてくれる人です。ジオットもその辺の性格をよくわかっていて、こんなシーンを描いたのではないでしょうか。なかなかに味のある画家です。さすがは漫画家の祖。

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DATE: 2007/04/07(土)   CATEGORY: 新古典主義
屋根の上で祈る人たち

ジャン・レオン・ジェローム「屋根の上で祈る人たち」
まさにアカデミーらしい作風の画家です。オリエンタリスム絵画の代表的な人物でもあります。
まるで静かな映像を観ているような気分になります。切り取られた瞬間を選ぶ眼は、画家というより写真家に近いのかもしれません。

さて今回は、このジェローム作品を集めてみました。



「祈祷時報係の呼ぶ声」
邦題ではどう呼ばれているのかわからないので、かなり意訳してしまいました。
英題では "A Muezzin Calling from the Top of a Minaret the Faithful to Prayer"
「ミナレット(イスラム寺院の高い塔)の上から祈り人を呼ぶ祈祷時報係」という意味になりますかね。(何と中学生的な訳し方)
この構図がとても良いです。
ムスリムにとって非常に重要な、一日五回の礼拝。となれば、祈祷の時間を知らせる係も重要な役目なのだろうと思います。



「ハレムのプール」
ジェロームの得意な主題がこのハレム。天井から差し込む光が、本来けだるい空間に清新さを与えています。



「ハレムの周遊」
ハレムのご一行様の舟遊び・・・でしょうか。日没の情景と溶け合って、オリエンタリスムの本領発揮です。
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