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DATE: 2007/03/31(土)   CATEGORY: 新古典主義
コリントの乙女

ジョセフ・ライト「コリントの乙女」

古代、コリントの乙女は遠くへ旅立つ恋人の姿をとどめようと、灯火に照らされた横顔の影の輪郭をなぞったという――
これがプリニウスの『博物誌』に記された絵画の起源です。
まさに肖像画の始まった瞬間とも言えるでしょう。

今回は「肖像画」というリクエストに対し、ストレートではなくこんな変化球を投げてみましたがいかがだったでしょうか。(苦笑)

ジョセフ・ライトはイギリスのダービー出身で、「ライト・オブ・ダービー」というペンネームを用いていました。当時の科学実験などをモチーフにした作品が多く、またランプによる光と影を巧みに描く画家でした。
なめらかな筆致はまさに新古典主義ですが、後のロマン派にも影響を与えました。


さて今度はノーマルに、自分の好きな肖像画を紹介させていただきます。


ジャン=バティスト・カミーユ・コロー「真珠の女」
近所の織物商の娘をモデルにした作品ですが、古代の衣装や小道具をそろえて着させるほどの念の入りよう。もちろん、モナリザになぞらえて描かれたものです。
「真珠の女」というタイトルは、髪に飾られた葉が真珠のように見えたことからつけられたそうです。
自分はどちらかというと、着飾って気取った貴人の肖像画よりも、こういう落ち着いた雰囲気の作品に惹かれます。


カミーユ・コード。


次は自画像です。


アルブレヒト・デューラー「1500年の自画像」
それまで自画像というものは、作品の中に登場するという形で描かれるものでしたが、このデューラーは実に堂々と単身の自画像を描きました。しかも、当時としては異例なことに真正面から。
もちろん鏡の普及が美術史に影響を与えたわけですが、いつの世もトップバッターというのは型紙破りなものです。見ての通り、自身をキリストになぞらえて描かれています。
その瞳には、強い決意の色が表れています。
アルブレヒト・デューラー、当時28歳。

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DATE: 2007/03/25(日)   CATEGORY: ルネサンス
洗礼者聖ヨハネ

レオナルド・ダ・ヴィンチ「洗礼者聖ヨハネ」
大きい画像はこちら

聖女が続いたので、今度は男性の聖人を載せてみようかと思います。
というわけで、聖人の中でも非常に有名な洗礼者聖ヨハネです。
まだ頭角を現していないイエスの中に神性を見いだし、洗礼を与え、後には王に諫言し、ダンスの上手い王女によって生首にされてしまうという、聖書の中でもいろいろと忙しい人です。ユダと並んでドラマ性に富んだ人ではないでしょうか。
(それにしても何ていい加減な説明なんでしょうか・・・)

「洗礼者」をあえてつけるのは(英語なら"John the Baptist")、十二使徒の一人聖ヨハネと区別するためです。ちなみにヨハネは、ダ・ヴィンチ・コードの中で女じゃないか、マグダラのマリアじゃないか、キリストとペアルックじゃないかとさんざん言われていた人です。

キリストの右隣の人。マリッジのMだの何だのといろいろ言われてましたね~。


さて、話は洗礼者に戻しましょう。
数ある洗礼者聖ヨハネの中でも、最も色っぽいのがこのダ・ヴィンチの作品ではないかと思います。もはや性別すらも超越しております。さすがはレオナルド先生です!!
本来はもっと枯れた感じの人だと思うのですけどね・・・これでは教会に飾って「聖人の苦難を思え」と言われても誰も納得できません。


こちらはカラヴァッジョの洗礼者聖ヨハネ。これもまた色っぽいです。オールヌードなのもありますよ。


ジョルジュ・ド・ラトゥールの「荒野の洗礼者聖ヨハネ」。
ラ・トゥール作品の重要なキーである光源のアイテムをなくし、さらに静謐さを与えています。
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DATE: 2007/03/17(土)   CATEGORY: バロック
聖ルチア

フランシスコ・デ・スルバラン「聖ルチア」

ルチアはシチリア島シラクサの貴族の娘。前回に紹介した聖アガタを崇敬しており、母の病が快癒するよう祈るとアガタが夢に現れ、翌朝目が覚めると母親は元気になっていました。こうして強い信仰心を持ったルチアは、財産を貧しい人々に分け与えることにしたのです。
そんな彼女も、キリスト教徒であることを密告されるとやはり拷問にかけられます。どんな拷問かというと・・・それは、目をえぐり取るというもの。
さて、おわかりでしょうか。例のスルバランのお盆に載っているのは、彼女の両目なのです。

肉まんのような乳房を載せているのもかなり異様な光景ですが、目玉もちょっとしたホラーですね。
しかし、この目玉事件には異説もあります。
ある若者がルチアに恋をしたのですが、純潔を誓う彼女は受け入れられません。しかし若者は諦めきれず、
「あなたが美しすぎるからです」
そう吐露した若者を哀れに思い、彼女は自らの目をえぐり取りました。
「これで醜くなりました。私を忘れてください」

・・・ホラーだ! ホラーすぎるよ!! 楳図かずおの世界だろう!!
と、この話を聞いた時に激しく思いました。(汗)


こちらはカラヴァッジョの「聖ルチアの埋葬」。
X線調査によると、元の絵ではルチアの首は切り離されていたそうですが、後で首をつなげられ、首筋に傷が残るだけとなりました。

かえってそのほうが痛ましさが増すと思います。というか、生首はホロフェルネスやゴリアテで充分ですよ・・・。(いや、他にも洗礼者聖ヨハネやメデューサの首もありますが;)


さて、次はスルバランのさらに上を行く、聖ルチアの作品をご紹介します。
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DATE: 2007/03/10(土)   CATEGORY: バロック
聖アガタ

フランシスコ・デ・スルバラン「聖アガタ」
大きい画像はこちら

先週に予告した通り、今回も再びスルバランの聖女画です。
前回のアポロニアは自分の歯とペンチを持っていましたが・・・今回、お盆に載っているのは何だと思いますか? 肉まんではありません。何と、乳房です。

アガタはシチリアの貴族の娘。シチリア総督に愛人になれと迫られましたが、キリスト教徒であった彼女は拒んだため、拷問を受けます。それは、乳房を鋏で切り取るという空恐ろしいもの。そんなわけで、アガタのアトリビュートは乳房となるのです。

それにしても、今回もまた恐ろしい拷問をまったく思わせないような描かれ方になっておりますね。スルバランの聖女はどうもこんな調子です。(笑)


こちらはジョヴァンニ・バティスタ・ティエポロの「聖アガタの殉教」。
直截的な表現ではありませんが、乳房を切り取られた後の様子であるようです。殉教でも明るい色使いは、やはりヴェネツィア派。


セバスティアーノ・デル・ピオンボの「聖アガタの殉教」。
こちらも同じくヴェネツィア派ですが、ティエポロから1世紀遡ります。
しかしこのシーン、かなりヤヴァイですよ!(汗)

では次回も引き続き、スルバランの聖女を紹介したいと思います。


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DATE: 2007/03/04(日)   CATEGORY: バロック
聖アポロニア

フランシスコ・デ・スルバラン「聖アポロニア」
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アポロニアはアレクサンドリアで殉教した聖女。
キリスト教徒が迫害に遭う中も、アレクサンドリアに残って布教を続けていたため逮捕され、拷問を受けました。
その拷問というのが、「歯をペンチで抜く」というもの。
想像するのも恐ろしい拷問ですが・・・

しかし、スルバランのアポロニアはどうにも拷問を受けた聖女には見えません。虫歯でも抜けたんでしょうか?(笑)
聖人画というのは、たいてい拷問に関わった道具などがアトリビュートになるので、アポロニアの場合は「歯」になります。しかしその歯がこんな描かれ方では、むしろ微笑ましいですね。
なお、アポロニアは歯医者の守護聖人となっております。



こちらはフーケの「聖アポロニアの殉教」。
おおお恐ろしい! これぞまさに拷問ですね・・・痛ましい。
でもどうせ拝むなら、スルバランのようなどこかのん気な感じの絵の方が良い気がします。

スルバランの聖女は他にもありますので、また紹介したいと思います。

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