DATE: --/--/--(--)   CATEGORY: スポンサー広告
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
page top
DATE: 2007/01/20(土)   CATEGORY: ルネサンス
レダと白鳥

チェザーレ・ダ・セスト「レオナルドの《レダと白鳥》の模写」
大きい画像はこちら

ダ・ヴィンチの作品ではありませんが、後継者であるセストの模写だけあって、どことなく雰囲気を残しているように思えます。当然、スフマート法も駆使しています。

今回も引き続きギリシア神話から・・・好色一代男の物語より。
ゼウスが今回目をつけたのは、人妻。スパルタ王テュンダレオスの妻レダでした。さすがに人妻では堂々と近づけず、レダの好きなもの・・・すなわち白鳥に変身して近づき、またもや手に入れてしまいます。

白鳥の姿だったため、子供は卵の姿で生まれました。
一つの卵からは、カストルとポルックス。後に双子座となる兄弟。
もう一つの卵からは、ヘレネとクリュタイムネストラ。後に有名な叙事詩や悲劇で語られることになる、美女姉妹です。


・双子座
兄カストルと弟ポルックスは仲の良い兄弟でしたが、弟のみが不死身でした。ある日、兄が死んでしまったため、嘆き悲しんだ弟は神に頼んで星座として天に上ったという・・・。
これが、子供の頃に私が知った双子座の神話です。が、ウィキペディアなどでは「兄が死すべき運命であったため、弟は神に頼んで自分の不死を兄に半分分けてもらった。その後、一年の半分は天上で、もう半分は地上で仲良く暮らした」などと書かれているので、諸説あるのでしょうね。

・悲劇の姉妹たち
卵から生まれた双子の姉妹、ヘレネは恐らく史上最も有名な美女ではないでしょうか。それも傾国の。何しろファウスト博士が呼び出したくらいですからね。
ご存知、トロイア戦争の原因となった女性ですが、その姉妹であるクリュタイムネストラもまた、アイスキュロスのギリシア悲劇「アガメムノン」などで知られる人物です。

クリュタイムネストラは自分の愛娘イピゲネイアを夫アガメムノンに殺された(トロイア戦争での出征時、嵐を鎮めるための人身御供にされた)ことで憎悪をつのらせ、愛人である家臣アイギストスと謀って夫を殺害します。が、後に娘エレクトラと息子オレステスによって愛人ともども殺されてしまうのです。(そしてこれが後に、母を嫌う娘の心理用語エレクトラ・コンプレックスとして知られることになるのです)

・・・どんどん話が大きくずれました。すみません。
ただ、卵から生まれた子供たちがタダモノではありませんと伝えたかっただけです。
(なお、クリュタイムネストラは異父姉妹であるという説もあります)


さて、この作品。何やら白鳥の目つきが怪しいです。いかにも好色そうな・・・いやいや、これでも立派な神様のはずですけどね。

なお、ダ・ヴィンチの模作は他にもあります。↓

いずれにせよ、エロティックな雰囲気は相変わらずであるようです。
ああ、ダ・ヴィンチの手による作品が見たかった・・・!
つづきを表示
スポンサーサイト
[ TB*0 | CO*5 ] page top
DATE: 2007/01/14(日)   CATEGORY: バロック
パリスの審判

ピーテル・パウル・ルーベンス「パリスの審判」
大きい画像はこちら

「ギリシア神話の女神」というリクエストにお答えし、選ばせていただいたのがこの非常に有名な作品。
(神話上で)トロイア戦争の発端となる、女神たちの美人コンテストです。

パリスはトロイアの王子として生まれましたが、「この子は将来、国を滅ぼす」という予言を受けたため、山に捨てられてしまいます。それでも生き延び、羊飼いとして暮らしていたパリスの元に現れた三人の女神。
左からアテナ、アフロディテ、ヘラ。それぞれの持ち物から判断できます。戦の女神であるアテナには盾(しかもメデューサの生首つき)、アフロディテの後ろにはキューピッド、ヘラの足元には孔雀が描かれています。以下、アトリビュートの説明。

・メデューサの盾
メデューサはもともと美しい少女だったのですが、アテナの怒りを買って怪物に変えられ、さらに差し向けたペルセウスによって退治されてしまうのです。そう、鏡のように磨かれた盾によって・・・。その後、ペルセウスは加護してくれたアテナにメデューサの生首を献上し、アテナはそれを盾に飾ったのでした。

・ヘラと孔雀
ゼウスがまたも浮気心を起こし、ヘラに仕えるイオに近づきます。その後、妻から隠すためにイオを牡牛に変えてしまうのですが、ヘラは直感を働かせ、その牡牛をもらい受け、百眼のアルゴスに見張らせます。しかしゼウスはヘルメスに命じ、アルゴスを退治させてしまうのです。ヘラはアルゴスの死を悼み、その百眼を孔雀の羽に飾ったのでした。


何だか本題から離れてしまいましたが、美人コンテストに話を戻しましょう。
そもそもなぜそんなコンテストが行われることになったかと言いますと、不和の女神エリスが原因だったのです。アキレウスの母テティスの披露宴に招かれなかったエリスは怒り、その場に「世界で最も美しい女へ」と黄金の林檎を投げ入れたのです。その林檎をめぐり、ついにはトロイアの王子パリスに審判が委ねられることになったのです。
三人の女神はそれぞれ、自分を選んだら「世界を統治すること」(ヘラ)、「戦の勝利と知恵」(アテナ)、「世界で最も美しい女」(アフロディテ)を贈ると告げ、パリスが選んだのはご存知、アフロディテでした。ここでヘラかアテナを選んでおけば、トロイアも滅びなかったでしょうに・・・。

怒ったヘラとアテナは反トロイア勢力に、アフロディテはトロイアにそれぞれ味方します。しかも、トロイアの末裔にして後のローマ建国の祖アイネイアスも、アフロディテの子ということになっていますからね。
こうしてパリスはスパルタ王妃にして絶世の美女ヘレネを手に入れ(というか強奪して)、それに抗議した反トロイアの大軍が押し寄せることになったのでした。
そのことを暗示するかのように、空中には復讐の女神アレクトーが描かれています。

ルーベンスによる同主題の作品。


こちらのほうがさらに説明的な描かれ方になっています。


そして勝者に黄金の林檎が・・・。


さて三人の女神といえば、思い出すのが「三美神」。
カリスまたはカリテスと呼ばれ、それぞれの名はタレイア(花のさかり)、プロシュネ(喜び)、アグライア(輝く女)といいます。美の女神アフロディテに仕え、「美」「愛」「貞節」の象徴とされます。


こちらはクラナハの作品。何やらなまめかしく描かれていますね。ちなみにクラナハは微乳が好みのようです。


こちらはラファエロの作品。どことなく憂いを含んでいるように見えます。このポーズ、実はポンペイ壁画に描かれた絵とまったく同じものなのです。


さて、ここまで二組の三女神を上げさせていただきましたが、最後に違った趣の三女神をご紹介します。
[ TB*2 | CO*2 ] page top
DATE: 2007/01/07(日)   CATEGORY: ルネサンス
ガニュメデス

コレッジオ「ガニュメデス」
大きい画像はこちら

連作である「ユピテルの愛の物語」の一つ、「ガニュメデス」。
ガニュメデスはトロイア建国者トロスの息子で、類稀な美少年でした。そこに目をつけたゼウス(すなわちユピテル)は、美少年を酒注ぎとしてはべらせようと、鷲に変身してガニュメデスを攫ってしまいます。(鷲を遣わせたという説もある)
そうして酒の入った壺を持つガニュメデスの姿は水瓶座となり、そのそばには鷲座が天球で輝いているのです。

コレッジオの作品は、実に見事に誘拐シーンを劇的に描いております。不安そうな美少年の表情も秀逸です。この作品は、同じくゼウスが目をつけた美女「イオ」の絵と対になっております。

同じテーマの作品を見比べると、画家によってずいぶんと解釈が違うことがわかります。


こちらはルーベンスの「ガニュメデスの誘拐」。
コレッジオの作品よりもガニュメデスが成長していて、かなりなまめかしい雰囲気をかもし出しています。色っぽい裸体はルーベンスの得意技ですしね。


さてこちらは問題作。レンブラントの「ガニュメデスの略奪」。
ええと、赤ん坊ですか・・・? この子を攫って、どうしようというのでしょうか。恐怖のあまり、粗相までしてますよ。水瓶を持つことさえできないと思うのですが。そもそも美少年かどうか、まだわからないお年頃ではないでしょうか。
いったい何を思って描いたのか、レンブラント本人に問いただしてみたいです。

あと、ナトワールの作品も紹介したかったのですが、画像がどこにも見つかりませんでした。こちらは、ルーベンス作品と同じくらいの年頃で描かれているのですが、鷲と見つめ合ったりして、ずいぶんと妖しいムードたっぷりなのです。


なお、木星の衛星ガニメデは、このガニュメデスから名前を付けられました。木星はすなわちゼウス。星座だけでなく衛星でも、はべらされているのですね。
ちなみに木星の衛星は、ほとんどがゼウスと関連する神話から名前を付けられております。現在判明している63個のうち、ガリレオ衛星と呼ばれるイオ、エウロパ、ガニメデ、カリストの4つはもちろん、メティス、テミスト、レダ、ヒマリア、リシテア、エラーラ、アナンケ、ヘルミッペ、スィオネ、アイトネ、タイゲテ、カルデネ、エリノメ、カリュケ、エウリドメ、カルメ、イソノエ、アウトノエもみなゼウスの妻だったり恋人だったり手篭めにした相手だったりするわけです。(頑張って調べてみました)
さすがはゼウス、と思わせますね。

Web Gallery of Art
[ TB*0 | CO*2 ] page top
DATE: 2007/01/01(月)   CATEGORY: ゴシック
新年の祝宴につくベリー公

ランブール兄弟
「ベリー公のいとも豪華なる時祷書」より「新年の祝宴につくベリー公」

大きい画像はこちら

新年明けましておめでとうございます。
もともとは自分のスクラップブックとしてこっそり始めたブログではありましたが、細々ながらも何とか年を越して続けることができました。
昨年9月から始まって、紹介記事数18、紹介画像43でした。今年はもっといろいろな作品を載せたいと思います。

さて今年最初の作品は、ランブール兄弟の「ベリー公のいとも豪華なる時祷書」より、1月の暦に描かれる「新年の祝宴につくベリー公」です。
ベリー公はすなわち芸術家のパトロンでした。ネーデルラント出身のランブール兄弟は、フランスのベリー公の宮廷でこの「ベリー公のいとも豪華なる時祷書」を製作しました。

当時(14世紀頃)はフランスのゴシック美術がヨーロッパに広まり、さらにイタリア美術が吸収され、ネーデルラントの画家がフランスに流れ込むなど、国際色豊かな芸術が展開されました。これを「国際ゴシック様式」と呼びます。
この「ベリー公のいとも豪華なる時祷書」も、豪華な枠取りの飾りなど、イタリア美術の影響を大きく受けています。


なお、1月1日というと、キリストの生誕から8日目にあたり、ユダヤの風習から言えば割礼の日とされます。
そこで、キリストの割礼を描いた作品をこちらに載せてみます。


フェデリコ・バロッチ「キリストの割礼」
本来は別の作品を載せたかったのですが、なかなか見つからず。(探していたのはトゥカー祭壇画の画家とマンテーニャの作品です)
また、バロッチの作品も大きい画像があまりありませんでした。(汗)
ここに掲載しているのは、AllPosters.co.jpの画像ですが、もっと大きくて解説付きの画像はこちらからどうぞ。
[ TB*0 | CO*0 ] page top
copyright © 天球美術館 all rights reserved.powered by FC2ブログ.  template by レトロメカニカ. ページの先頭へ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。