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DATE: 2018/11/04(日)   CATEGORY: 美術展レビュー
フィリップス・コレクション展

とても久々に内覧会へ行ってまいりました。今回は三菱一号館美術館で開催中の「フィリップス・コレクション展」。
正直に言うと「フィリップスさんて誰?」というくらい事前に全く知らなかったのですが、展示作品一覧を見るとメジャーな名前ばかりなので行ってみようと思った次第でした。
しかしこのフィリップス・コレクション、単に名画を集めて並べただけではありません。


内覧会のスタートはなぜかミュージアムショップ。
え、何で? お土産買わせるの? と疑問を抱きつつ向かうと……そこには小さな展示室が!
何と、本物のフィリップスのコレクションルームがドールハウス(1/12サイズ)になって再現されているのです。

ミニチュアだのジオラマだのを見ると心躍ってしまう人間にとって、これはドストライクです。何て心憎い演出なのでしょう。
本物のお部屋はモノクロ写真でしか残っていないため、内装はモノクロ基調ですが、絵画の方は当然本物を再現したフルカラーです。普段は事前にグッズ等を作成する際、所蔵館から画像データのみを頂いているそうなのですが、今回はわざわざ先方に額縁の写真も送っていただいたとのこと。そしてそのデータを元に元型師さんがミニ額縁を彫ったそうです。気合の入り方が凄いですね。好きです、ホント。
ここで飾られているミニ絵画のさらに複製がショップで売られております。1枚でそれなりのお値段がしますが、あまりにも可愛いので思わず買ってしまいました。ドールハウスないのに……
当面はミニイーゼルに飾るとしても、本当にドールハウスが欲しくなってきてしまいます。慌てるな、これは館長の罠だ。

今回はグッズの企画が面白くて、ポストカードも気合が入りすぎて64種類もあります。目当てのものを探すのも一苦労(笑)
ちなみに全種類買われた方が出現したため、急遽全部入りセットを破格のお値段で販売することになったそうです。(すみません、メモし忘れました。5000円くらいだったかと。1枚150円なので相当お安いです)


何だかミュージアムショップの話が長くなってしまいました。でも今回の一番の目玉はこのショップなのではないかと思います。
とはいえ展示の方のお話も。

今回はコレクション展ということで、誰でも知っているような名前ばかりズラッと並んでおりますが、その展示方法がとても特殊です。これは実際のフィリップス・コレクションの大ベテラン学芸員さん(職歴40年!)の指導の下、なんと「作品の取得年」順に鑑賞できるように番号が振られているのです。
さらには絵の構成や色調、雰囲気(?)など、謎のこだわりも加わって並べ方が決められたようです。
描かれた年代とか、作家ごととか、主題ごととか、おなじみの並べ方ではないのです。とても不思議です。
でもそのお蔭で、最初はシャルダンからこのコレクションが始まったんだ!とか、晩年になるほど落ち着いた色調の絵が増えてくるとか、フィリップスさんの好みの変遷がはっきりとわかるので、まさに「フィリップス・コレクション展」だなあと思いました。

そんなコレクションの第一歩。


ジャン・シメオン・シャルダン「プラムを盛った鉢と桃、水差し」
シャルダンと言えば芳香剤以外でこの名前を初めて知ったのもこの三菱一号館美術館でした。その時もとても行きたかったのですが、会期ギリギリで行く予定が体調不良で見送り、結局行けなかった苦い記憶が……(その後、一号館の別の企画展の際にシャルダンの複製画を購入しましたが)一号館さん、謎のシャルダン推しなのでまたシャルダン展をお願いしたいです。
静物画で心を動かされる作品って自分はさほど多くないのですが、シャルダンの持つ静謐な空気が本当に好きで。フィリップスさんがコレクション始めてしまうのも頷けます。
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DATE: 2018/10/14(日)   CATEGORY: 美術展レビュー
フェルメール展
上野の森美術館で開催中のフェルメール展、開始早々に行ってまいりましたので、とても久々に更新します。
今回は日本初公開3点を含む9点が来日。しかし、そのうち「赤い帽子の娘」と「取り持ち女」は交代展示のため、先日観られたのは8点です。さらに、大阪展でのみ「恋文」が公開されますので、この展覧会のためには合計10点がやってくることになります。

上野の森美術館……過去に数回行ったことはありますが、毎度狭くてろくに観られなかった記憶しかありません。特に人の集まりやすい企画だったからなおさら。今回も、絶対に大勢来ることがわかっているフェルメール展をなぜここで開催した……と思わずにはいられませんでした。
一応、混雑緩和のために「時間帯指定券」なる制度が導入されています。事前にネットから入場時間帯を選んで購入するのですが……これキャンセル効かないし、すぐに売り切れるので要注意です。
自分はオリジナルマグネット付きチケットを購入しましたが、最初に行くつもりだった時間は完売で、さらに図録付きチケットはもっと前から売り切れておりました。

……大阪に行けば1回ですべて観られるし、面倒な指定券でもないし、何よりチケット代も安い。東京は2500円で大阪は1800円っておかしくないですか? 同じ展示作品なのに。

そんなわけでいろいろ思うところありつつも行ってまいりました。が。
着いていきなりの行列。
時間帯指定とは……

まあ、何の制限もなければ3時間くらい余裕で待たされたでしょうから、それに比べれば大した行列ではありませんでしたが。
そして中に入ると……やはり狭い。かなり久々でしたが、やっぱり狭さに変わりはありませんでした。
おまけに、「音声ガイド無料貸出」などという過剰サービスのお蔭で、ガイド付き作品の前に人が溜まる溜まる。いやこれわかってましたよね? 普段の有料貸出だって人が溜まりやすいのに。それも「ご自由にどうぞ」という感じではなく、入館すると問答無用で渡されるんですよ、ガイド。借りた以上は誰でも聞きますからね……フェルメール人気をもう少し考えて企画してもらえませんか。

特に、フェルメールと同時代の画家の展示コーナーは無理やり押し込めた感が強く、作品と作品の間も狭くてじっくり観ることができませんでした。スタッフの女性に17世紀オランダ風のコスプレをさせる前にもう少し考えて企画(以下略)


とまあ、ここまで文句しか言っていませんが、作品には罪はありませんので……
以下は展示作品をご紹介。


「牛乳を注ぐ女」
自分が観るのは2007年以来2回目。もともと小さいのに、前回はオペラグラスがないとさっぱり見えない展示状態で困惑しかなかった記憶しかありませんので、今回はだいぶ近づけてよかったです。タイトルの「牛乳」よりもパンにばかり目が行ってしまいます。窓辺で光を受けたパンのざらついた表面の質感が本当に見ていて飽きません。

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DATE: 2017/07/17(月)   CATEGORY: 美術展レビュー
レオナルド×ミケランジェロ展

先日、7月11日に三菱一号館美術館で開催中のレオナルド×ミケランジェロ展の内覧会に行ってまいりましたので、そのレポートを遅ればせながら上げさせていただきます。

レオナルド・ダ・ヴィンチとミケランジェロ・ブオナローティ。イタリア・ルネサンスの巨匠でありライバルであった二人を対比させるという、珍しい企画です。出展されているのは主に素描などの小品ですが、かなりの金額がかかっているのではないでしょうか(汗)

まずは両名の肖像画から。

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DATE: 2015/11/23(月)   CATEGORY: 美術展レビュー
プラド美術館展

遅ればせながら、三菱一号館美術館で開催中の「プラド美術館展」内覧会に参加いたしましたので、レポートいたします。

今回のメインとなるのは「キャビネット・ペインティング」すなわち収集室向けの小型絵画です。
内覧会では人がまばらなのでじっくり見られるので良いのですが、人ごみの中だとほとんど見えないのではないかと思います……。良作揃いなので、できれば人の少ない時間帯を狙って行かれるのが良いかと。

その中でも非常に気に入ったのがこの作品。


ファン・バン・デル・アメン「スモモとサワーチェリーの載った皿」(左)

見るからに硬そうな質感で、果物というより食品サンプルのような光沢。
しかしそれが目を引きつけて離しません。
本当はこれのポストカードが欲しかったのですが、なぜかありませんでした。公式サイトでも紹介しているのに……。その代わり、ミニキャンバス画は売られていたので、こちらを購入してきました。(内覧会の時はショップが閉まっていたため、後日再訪しました)


そしてこちら。

バルトロメ・エステバン・ムリーリョ「ロザリオの聖母」

ムリーリョと言えば聖母。特に「無原罪の御宿り」が有名ですが、こちらの聖母もムリーリョらしい柔らかな筆致で描かれています。しかしこちらもポストカードがない……! というか、この絵を使ったグッズがない!!
公式サイトで紹介しているくらいなんですから、せめてポストカードくらい作ってくださいよ!(涙)


こちらは解説してくださった館長とツーショット。



フランシスコ・デ・ゴヤ「目隠し鬼」
以前に紹介したことのある「藁人形遊び」に雰囲気が似ています。そういえばこちらもタピストリー用のカルトンだった……
一見のどかな遊びのようですが、どこか凶器をはらんでいるようにも見えます。目が笑っていないせいなのか……(困惑)



会場には撮影OKなコーナーも設けられていました。記念にいかが?


プラド美術館展は2016年1月31日まで開催中です。お見逃しなく!
公式サイト

※掲載写真は主催者の許可を得て特別に撮影させていただいたものです。
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DATE: 2015/08/29(土)   CATEGORY: 印象主義
もうひとつの輝き 最後の印象派 1900-20’s paris
9月5日から、損保ジャパン日本興亜美術館にて「もうひとつの輝き 最後の印象派 1900-20’s paris」が開催されるそうです。

印象派と言えばモネやルノワールなどの印象派、ゴッホやゴーギャンなどの後期印象派のイメージしかありませんが……ここであげられている「最後の印象派」はさらに時代を下った20世紀の画家たちの作品です。
20世紀に入るとキュビズムやフォービズムなどの前衛芸術が盛んになり、印象派のような技法からは大きくかけ離れてゆきます。
そんな中、印象派の最後の輝きを放った作品たちが今回、新宿に集います。

「もうひとつの輝き 最後の印象派 1900-20’s paris」
会期:2015年9月5日(土)~11月8日(日)
会場:東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館
公式サイトはこちら

自分は以前に東京ステーションギャラリーで見て非常に気に入ったエミール・クラウスが来るのがとても楽しみです。以前に書いた記事はこちら

最近、ちょっと展覧会に行っていなかったので、久々に観に行きたいなと思います。
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DATE: 2014/11/03(月)   CATEGORY: 美術展レビュー
ボストン美術館 ミレー展 傑作の数々と画家の真実
三菱一号館美術館で開催中の「ミレー展」内覧会に行ってまいりました。



ミレーと言えば「農民画家」などと称されることが多いと思います。これは「農民を描いた画家」という意味では正しいのですが、ミレー自身が農民だったという意味では少々そぐわないようです。
もともとミレーの家は裕福な農家だったそうですが、本人が農作業の手伝いなどをしていたのは絵の修行に出るまでの期間だけだったそう。
それでも、その生い立ちが農民に焦点を当てるきっかけになったようにも思いますが。そんな経験を生かした作品が、かの「晩鐘」だそうです。


参照:「晩鐘」
※今回は出品されておりません。先日レポートしたオルセー美術館展に出ておりました。

夕方、農作業の手を止めて祈りを捧げる夫婦の姿が描かれています。
実際には自分の幼少時、農作業中に鐘の音が聞こえると帽子を取ってお祈りをしていた祖母を思い出して描いたのだそうです。たとえ短い間でも、自ら農作業を手伝っていなければ、この名作は生まれなかったでしょうね。
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DATE: 2014/10/13(月)   CATEGORY: 美術展レビュー
オルセー美術館展 印象派の誕生 ―描くことの自由―
国立新美術館で開催中のオルセー展に行ってきました。
今回の目玉は何といってもこちら。


エドゥアール・マネ「笛を吹く少年」
大きい画像はこちら

世界で最も有名な少年などと言われる通り、教科書などで誰でも一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。
当時としては珍しく、背景を無地にすることで、いっそう存在感が増し、また世界から切り離されたかのような不思議な感覚を与えます。
この背景の手法は日本の浮世絵の影響があると言われています。


クロード・モネ「草上の昼食」
※オンライン上で使用できる画像が見つからなかったので、オルセー美術館の公式サイトをご参照ください。

このタイトルを聞いて思い浮かべるのは、マネの「草上の昼食」。
現実的なピクニックの場面に裸婦が描かれているため、不道徳だのと当時大変な騒ぎになった作品です。

参照:マネの「草上の昼食」↓


一方、モネの方は特に変わったところはない……かと思いきや。
展示されているのは、ちぐはぐなサイズの2枚。
本来は6mほどもあった大作だったのが、ザックリ切られているのです。
切断したのはモネ本人。まだ無名の貧乏な時代に描かれ、中には妻カミーユの姿もあります。
本人自ら、大変に愛着のある作品だと言っていたのですが、傷みがひどかったため、腐食した部分は切り離さざるを得なかったそうです。
室内で描かれたマネの作品と並べると、モネの方は戸外で描かれたことがはっきりとわかります。
風が葉を揺らし、地上に映る光と影がゆらめく様子まで伝わってきそうです。すでにこのころから印象派は生まれようとしていたのでしょうね。

オルセー展は10月20日まで開催中です。

展覧会公式サイト
Musée d'Orsay
CGFA A Virtual Art Museum
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